遺跡のご案内
②コロッセオ
そして堕落したローマ民衆が求めたものは血なまぐさいサディスティックな殺し合いだった!『殺せ!殺せ!コロッセオ!』
一番観客が楽しみにしていたのがスターの剣闘士たちの人間対人間の闘いだった
高さ48メートル、長径188メートル、短径156メートル、収容観客数およそ7万人のこの巨大な闘技場が作られたのが72年から80年。
この頃日本は何時代でしょうか?
なんと弥生時代。日本人が竪穴式住居や弥生式土器を作って「できたぞ~」と言ってる頃に、ローマ人はこのコロッセオを作っていたのです。
しかしその目的はなんと恐ろしい。死の闘技場。ときには動物対動物、ときには人間対動物、そして一番観客が楽しみにしていたのがスターの剣闘士たちの人間対人間の闘いだったのです。
つまり人間や動物が殺されるのを娯楽の対象として見るという目的で作られた実は恐ろしい建造物なんですね。
時は、パクス ロマーナ(ローマの平和)の時代
当時のローマは地中海文明が生まれた豊かな土地は全て征服し、内乱も収まり国家からの無料小麦の配給も受け餓死することもないパクス ロマーナ(ローマの平和)という時代です。
そんな平和を謳歌して暇を持て余す人間が次に求めるものは古今東西同じ。娯楽なんですね。それも血なまぐさい闘いを見せることで民衆を興奮させストレスを発散させたのです。
これは平和な時代のローマ皇帝がモットーとした政策いわゆるパンとサーカスです。
「食べさせ、楽しませ、ローマを支配せよ」ということですね。